男性の薄毛原因と対策!!
薄毛を解決する第一歩は【薄毛の原因を特定する】ことです。
なぜなら何にでも効果がある治療方法は存在しないからです。
原因を特定しないで闇雲に育毛をすることは、栓をしないでお風呂にお湯を溜めるようなものです。
今回紹介するのは【男性の薄毛を引き起こす3つの病的原因と4つの日常原因】です。
病的原因
病院・クリニックでの治療が必要になります。
AGA
原因
男性型脱毛症(AGA)といわれ、思春期以降の男性なら発症する可能性があります。
日本人のAGA発症率は30%で、欧米人よりは少ないですがアジア人の中では高いほうです。
男性ホルモンのテストステロンが5α-リダクターゼと結合することによって、脱毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)が生成されるのが原因です。
AGAは遺伝のものなので、健康とか生活習慣とか関係がありません。
父親、母親、祖父、祖母あたりに髪の薄い人がいる場合、将来あなたも薄毛になる可能性があります。
対策
AGA専門クリニックと一部の皮膚科で【プロペシア】を処方してもらうことで対処できます。
ただし対処療法なので、AGAを治す薬ではなく症状を抑える薬です。
ですのでずっと治療薬を飲み続けなければいけないので、金銭的にだいぶ負担がかかるのを覚悟しなければいけません。
自由診療のため保険はつかえないです。
薄毛治療はの難しいところは、抜け毛を止めても勝手には髪の毛は元に戻らないことです。
【プロペシア】には育毛成分が含まれていないので、薄毛が進行してしまった人は別の育毛治療の併用が必要となります。
円形脱毛症
原因
円形脱毛症は、丸く毛が抜けてしまう病気です。
頭髪に症状がでるのが有名ですが、体ならどこでも症状が出る可能性があります。
年齢もバラバラで子供から大人まで、年齢は関係はありません。
軽度(1ヶ所)の場合は自然治癒ができますが、重度(複数ヶ所)の場合は難しいです。
原因は、毛の細胞がリンパ球(普段は体に悪い細胞やウイルスを攻撃して体を守る)によって攻撃をされることで起こるとされていますが、まだ本当のところ何が原因なのか特定されていません。
対策
治療が確立していないため、様々な治療法があります。
今のところ効果が高いのが
・ステロイドの局所注射
免疫機能を抑える成分を注射して、発毛させます。
・局所免疫療法
人工的にカブレを起して、発毛させます。
・内服薬
ステロイド内服・抗アレルギー薬(第2世代抗ヒスタミン剤)・セファランチン・グリチルリチン、メチオニン、グリシン複合剤
・外用薬
ステロイド外用・塩化カルプロニウム外用・ミノキシジル外用
保険治療と保険が使えない治療があります。
AGAの治療を行っている病院でも円形脱毛症の治療は行っていない病院もあるので注意してください。
脂漏性皮膚炎
原因
脂漏性皮膚炎は、頭皮をはじめ体の毛が生える部分にフケのようなものがでてきて、皮膚の赤みや痒みを起します。
原因は「マラセチア」と呼ばれる真菌が繁殖して、皮脂を分解して炎症をおこします。
マラセチア自体は、普段から皮膚にいる常在菌ですが皮膚の皮脂量や湿度などある条件のもとで繁殖がしやすいようです。
対策
ケトコナゾールという真菌に効果のあるシャンプーでマラセチア菌の増殖を防ぎます。
シャンプーは皮膚科に行くと処方してもらうことができます。
マラセチア菌は皮脂を好む為、脂の少ない食生活などを見直さない限りまた再発しやすいです。
また皮脂は、ストレス・睡眠不足などでも増えやすくなります。
保険で治療することができます。
一般の皮膚科で治療ができます。
日常原因
自分自身で対策をしなければいけません。
間違いなく育毛に影響を与えますが、普通の生活をしていれば危機的な薄毛の原因になる可能性は低いです。
食生活
原因
・髪をつくるための栄養が足りていない。
・血液ドロドロで頭皮まで栄養があまりいかない。
甘いものや脂っこいものをよく食べる人に多い。
対策
バランスの良い食事を心がけていれば特に心配する必要はありません。
髪に良いとされている成分は
タンパク質
肉・魚・牛乳・豆乳・豆腐
ヨード
昆布・わかめ・のり
ビタミンE
アーモンド、サフラワー油、なたね油
ビタミンA、C、E、F
レモン、オレンジ、キンカン、さくらんぼ、いちごなどの柑橘類
エイコサペンタエン酸
イワシやサバなどの青い背の魚(青魚)
ビタミンB
玄米、小麦胚芽油、豚肉の赤身、レバー、マグロ
コラーゲン
豚足、鶏の皮、手羽先、軟骨、牛スジ、牛テール
スッポン、フカヒレ、エイヒレ、魚の皮、うなぎ、なまこ、カレイ、エビ、くらげ
血液ドロドロを防ぐ成分は
カテキン
お茶
EPA・DHA
魚介類
アルギン酸
海藻類
納豆キナーゼ
納豆
酢酸・クエン酸
酢
辛味成分
ねぎ類
睡眠
原因
睡眠不足。
または睡眠の質が悪い。
対策
睡眠中に分泌される【成長ホルモン】は、髪の成長に欠かせないものです。
睡眠は量と質が大事です。
体質によって必要な時間が異なりますが、一般的には6,7時間が良いとされています。
睡眠の質を悪くしてしまう寝る前の習慣に注意してください。
・食事
・酒・カフェイン(コーヒー・お茶)
・スマホの画面から出ているブルーライト
ストレス
原因
自律神経には、交感神経・副交感神経があります。
過度のストレスにより自律神経のバランスが崩れると、交感神経が優位になります。
交感神経は血管を収縮する作用があるので、
血行が悪い⇒頭皮に必要な栄養がとどかない⇒薄毛になる
私にも経験がありますが、気になる人には薄毛自体がかなりのストレスです。
対策
ストレスの原因になることを排除するのが一番いいでしょう。
ですが仕事などでは解決するのは難しいので、趣味や十分な休息(睡眠)がストレス解消になります。
薄毛がストレスになっている場合は、とにかく信頼できる薄毛治療(クリニックなど)を行うことです。
やれることはやって、少しでも成果がわかる治療をすることでストレスをかなり軽減することができます。
間違ったヘアケア
原因
育毛に良いと思ってやっていることが、薄毛を促進させているかもしれません。
1・シャンプーのしすぎ&洗い残し
2・ドライヤーを使わない&(温風)のかけすぎ
3・頭皮を叩く&マッサージのしすぎ
対策
1・シャンプーのしすぎは頭皮の保湿に重要な脂分まで奪ってしまうのでほどほどに。
またシャンプーの洗い残しは育毛の妨げになるので、十分流すようにしてください。
2・濡れたままの頭皮は雑菌が繁殖しやすくなり頭皮環境が悪化してしまいます。
ただし至近距離からの熱風は頭皮を痛める原因になるので注意。
3・血行促進のために頭皮を叩いたりマッサージのしすぎは頭皮を痛めてしまいます。
なにごともやりすぎは禁物です。
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